ブルーロア・プラネット1 〜銛突きの少年と碧水の巫女〜

著:うつみいっ筆絵:ナツバ
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ブルーロア・プラネット1 〜銛突きの少年と碧水の巫女〜

著:うつみいっ筆絵:ナツバ

BookBase史上最高王道バディ作品!

表面の九割が海に覆われた惑星に浮かぶラヨロ諸島。漁師たちの交易の中継地として栄えたその島に祖父と二人で暮らす十四歳の少年アウロは毎日手伝いとして漁船に乗るなか、島の居住税が上がるという話を耳にする。税を支払うため、アウロは島の掟に逆らい密漁を行うことを決意する。だが漁をするためには銛舟守という相棒が必要でーー。島を騒がす怪しい覆面の僧侶やスラム街を仕切る傭兵や島の巫女。少年アウロの企てが島全体を巻き込んだ出来事へとなっていく。第二回小説下剋上コンテスト優秀賞受賞作!BookBase史上、最高の王道冒険ファンタジーここに開幕ーー!

担当編集者のオタクペンギンです! 本作は地表の九割を海が支配する水の星、そこに浮かぶラヨロ諸島が舞台になります。アウロという少年が居住税の増税に困り、仕方なく島の掟を破り、密漁を企てる…というところから始まり、怪しい僧侶やスラムを仕切る傭兵二人を仲間にしながら、計画はうまくいくかと思いきや…というところで島を取り巻く大きな話につながっていくという超王道の冒険ストーリーです。本作がすごいのは独自の世界観をつくるために一つ一つの固有名詞が練り込まれていて、かつ読みやすいというところです!間違いなく傑作です!

担当編集者 オタクペンギン(社長)

2巻も鋭意制作中の続刊確定シリーズになりますので、ぜひ安心して楽しんでもらえれば幸いです!

担当編集者 オタクペンギン(社長)

読者の感想

胸が震えて、この世界に引きずり込まれました。
海ばかりの星。 この物語を読むまで、私の中の海の世界はとても閉塞的でつまらないものでした。 けれどもブルーロア・プラネットに描かれていた海洋は、世界は、とても広くて魅力的で、きっとこの宇宙のどこかにこんな星があって、そこでアウロとシルミースクが生きているのだろうと思わされるほど。 気付けばその世界に招待されたような感覚、それくらい頭の中にブルーロア・プラネットの世界が広がっていました。 だけどこの物語はそれだけじゃないんです。 きっと誰もが抱えている孤独というもの、その柔らかい部分に優しく触れてくれるような……。 今も思い出すだけで胸が震えて涙が出て来るような、そんな特別なものがこの物語には詰まっています。 感動し過ぎて真面目に書きましたが、アウロは結構図太いし、シルミースクはずっと面白いし、アウロのおじいちゃんのヨーラムは可愛いかっこいい!! (私の中ではヨーラムさんがヒロインポジです) (ヨーラムさんヒロイン説は置いておくとして……) ボーイミーツガールを超えたアウロとシルミースクの面白バディ(作中だとレカンですね!)、全力で推します。
現時点の私のBookBaseイチオシ
ちょっと詳しく書くと止まらないのですが、ジュブナイルSFとして何処に出しても胸を張れる傑作です。小川一水さんとか好きなら特に。群青神殿とかハイウィングストロールとか。といってもただのSFジュブナイルに留まらないので全ての魂的オトコノコに推しておきます。君は絶対にクライマックスでアガる。ワクワクできる事請け合い。90年代伝奇系青年漫画好きにも絶対に刺さるぞ!
これはやばい。
そこまで期待せずに読み始めましたが、予想をはるかに超える面白さでした。これはマジでヤバイ。 世界観の作り込みが緻密で、それでいて読み味はかなり軽く読める。一つ一つの固有名詞からこだわりが見られて、世界観に引き込んでくる感覚でした。 ストーリーもガッツリ王道で、ほとんど陸地がない海ばかりの世界に浮かぶ島が舞台で、伝説の漁師を祖父に持つ主人公のアウロがギリギリの生活をしているなかで居住税が上がるということから物語が始まり、密漁をするために仲間を集めて…。とRPGっぽい感じで物語が進みます。そこから島全体の陰謀とかに繋がっていって…となるんですが、この引き込みがすごく上手いです。 主人公のアウロも素直な少年!って感じで好感度高いですし、ヒロインのほうも感情豊かなキャラで世界観や設定は重めなのに楽しく読める感じでした。 めちゃくちゃ完成度高いと思います。 ただ一つ不満を上げるとすれば表紙。 ぶっちゃけこれ本文とのイメージがかなりズレてると思います。作品はかなり王道のドタバタ冒険ものって感じなので、もっと王道感のある表紙のほうがよかったんじゃないかと思います。 ラノベとしては、めちゃくちゃ面白いので騙されたと思ってぜひ読んでみてほしいです。 続き待ってます。