私はこの世界の人間ではない。いわゆる、この世界における自分のそっくりさんと魂が入れ替わった状態に近い。私と彼らとの意識の違いがあるものだから、あと一歩で中世の魔女狩りに遭うところだった。危機一髪である。怖かった。ひとまず、この体の本来の持ち主──が、行っていた『薬師』の仕事を行うことにした。マジで領主は許さない。