ティアマリア・エステミロワ4巻
絆と絶望。
「いいかげんに、黙って」
ティアマリアに新たな感情が生まれていた。
怒り。
リュドミラを傷つける者は、決して許さない。
巧妙な罠により、ついに試験選抜者はティアマリアただひとりとなった。
一度は逃げようと思うティアマリアだったが、リュドミラの想いにふれ、とどまることを決意する。
ティアマリアは悪夢を見た。
リュドミラがアナスタシアたちに蹂躙される夢。
初めて、殺したい相手ができた。
殺意が覚悟を生み、覚悟がティアマリアの技を進化させた。
襲撃は、突然やってくる。
進化した技を、使ういとまもない。
悪夢が現実となる。
裸のまま、動けないリュドミラ。
夢と同じように。
ティアマリアとリュドミラ。
ふたりに抗うすべは、残されているのか。