恋愛航海見聞録-Love&Voyage-

著:結愛みりか絵:香川悠作
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恋愛航海見聞録-Love&Voyage-

著:結愛みりか絵:香川悠作

あたしたちは国のため、正義の海賊になるのよ! レオン!

時は大航海時代。
カリブ海を荒らし回る海賊アルプ・ラディウムは、ある嵐の日、伝説の王冠を運んでいるというスカンディナヴィアの船を襲撃する。しかし、船にいたのは幼い王女と王子で……。
船から落ちた王子に巻き込まれ、遭難した挙げ句に助けられたのは英国海軍の艦。命と引き換えに突きつけられたのは、海賊をやめ海軍の犬となること。
それから時が経ち、成長した王女シリルと王子レオンは失われた王冠、そしてあの日出会い恋い焦がれた海賊に逢うために航海へ乗り出す……!だが、海の先にたちはだかるのはカリブ海最強と名高いスペイン無敵艦隊で……!
伝説の王冠を巡り、あらゆる国が策謀を巡らせるなか、三人の運命は如何に!小説下剋上コンテスト受賞作!

読者の感想

さぁ、冒険のはじまりよ!!
読後もずっとシリルの声が聞こえてきます。「早く出港するわよ」と目を輝かせながら船を眺めている、少しおっちょこちょいな可愛い女の子。勘違いの暴走で初恋の人を困らせてしまうあたりが、とても愛おしく感じました。 弟のレオンハルトはそんな姉のせいでいつも気苦労をしているように見えましたが、絶対将来いい男になるんじゃ??と思いながら読み進めてしまいまいた。シリルとの相性バッチリのツッコミ役の立ち位置すごくよかったです。 三姉弟の末っ子リノンの淡い気持ちが、キャラクターたちの成長を感じさせ、読んでいてとてもドラマチックでした!! もし、続編が出るならリノンがもっと活躍する話が読めると嬉しいです!!(シリルとは違ういい女になりそうな予感が、読んでいてしたのです) 新たな航海にでるのだとしたらどんな、恋、冒険が待っているのか、楽しみです
初めて手にした大航海時代の海洋ファンタジーに心を奪われました
大航海時代の海洋ファンタジーを初めて読みました。 当時の船での貿易において世界が飛躍する時代にさまざまな戦いが繰り広げられ、そこに海賊の存在にも大国が頭を悩まされて… お転婆、勝ち気なスカンディナヴィア王国、王女シリル、思慮深く優しい弟レオン、姉に憧れつつ、姉を超えたい妹リノンが海賊船に乗り込みいざ航海へ! 大英帝国海洋総督のルーク•フランシス•ドレイクとシリル、レオン、リノンとの出会いを3回に分けて描かれていて、壮大な自然を背景にルーク、シリルの恋愛の行方にドキドキしながらも2人を取り巻く人々の想いに切なさも感じました。 最終章までどうなるか、気持ちを高揚させながら読み終えることが出来ました。 そして同時に読者へのエールを頂いた気がしました。 1555ページで綴られたこの作品から今の生きにくい時代から新しい自由な時代に主人公のように踏み出そう、と励まされました。 ありがとうございました。
恋愛なのに航海⁉️タイトルからして興味が湧きました。
タイトルと表紙の可愛さに先ず惹かれ、試作に興味がわきまくりでポチリました。主人公シリルちゃんの強気な性格と勇敢さに恋愛を組ませた物語にドキドキしながら読み進めると、アルプの海賊での逞しさと人となりに惚れ惚れしたり、レオンの成長ぶりやリノンちゃんの無邪気さにも心奪われました。恋愛航海見聞録ですが、どこか自身の内観をもさせてくれる読んで良かったと思えた作品です。 中々の長編ですが読みたい気持ちが上回り2日程で読み終わりました。 次作を是非希望します!
何だろう、最後までドキドキが詰まった作品
 出会いはTwitterでほのぼのと作品を探しているときに出会いました。自分はもともと恋愛系は、あまり読まないのですがタイトルと表紙を見てこれは最高の作品じゃないのかなビビッと来て試し読みをしてみました。試し読みをしていく中で、出てくるキャラのインパクトや舞台設定、作品の流れとともに素晴らしいと思い即決で購入しました。作品の導入からワクワクできる作品です。一言で表すとこんな最高の物語を書いてくれた作者には超感謝しかないです。ありがとうって叫びたい、そんな感じです。 海洋ファンタジーって、観たこともないというか前代未聞だなって感じますし(∩´∀`)∩ワーイってなります。  ネタバレはできないので避けますが、主に3つの視点から物語が描かれるのですが、どのような心境なのかとか作品の躍動感などが身近に理解出来る事により一層作品にのめりこむ要素だと思います。作品を通じて色々なイベントがあるんですが、1つ1つのイベントがどのように経過するのかも面白い。ヒロインであるシリルの性格上いいなあと思うシーンが一杯です、こんな子がいいんだわあとほのぼのしてます。で、メインとなるのがシリルの弟である王子のレオンと海賊のアルプの2人の物語が始まる前と終わった後の変化がまた素晴らしい。これもまた魅力の一つなのかなと思います。船上における恋愛とはすばらしいものだなとも感じてます。 航海、ファンタジー、冒険、恋愛……ああ、とても尊く素晴らしきこの作品はみんなに読んでもらいたいです。最初から最後まで凄い展開が続いていて時間を忘れてくれます。そして、読み終わったときには、きっと続きが読みたいって気分に駆り立ててくれるでしょう。
まったく正しい恋愛航海見聞録だ
海!冒険!男と女!神秘的な財宝……これだけがあればもう、ページを捲るのに躊躇いなんてない事でしょう。と言うと些か盛りすぎでは、と思われるかもしれませんがさにあらず。 この作品は堂々たる歴史を下敷きにした海洋冒険譚であり、ファンタジーであり、そして恋愛譚であります。これだけ盛りに盛っているからこその満腹感。なによりも、ヒロインであるシリルの破天荒さと、だからこそ光る女の子としての可愛さ、いじらしさ、そしてあきらめの悪さと我の強さときたら! これはこの子だからこその可愛さだ、と言わざるを得ない、魅力たっぷりなヒロインと、そしてそれを徐々に愛していくヒーローであるアルプ・ラディウムもまたすさまじく魅力的な男です。悪態を吐く男が、シリルを徐々に愛していき……そしてそれに合わせて徐々に展開していく物語によって、男は負け犬である状態から誇りある海の男へと変化していく。 そしてこの物語には決して欠くべきではないレオンハルト王子。彼もまた、話と共に徐々に成長していくのです。これほどまでにぎっしりと詰まった物語であり、そして最後の一文まで読んだ時に、間違いなく満足感たっぷりのため息を吐くことでしょう。