若き王太子、アレクサンドル・ルーシは遠乗りの途中、休憩で立ち寄った村で無惨に陵辱されたウォランの娘を救う。 しかし、ウォランからすべてを奪う法が制定されていた王都では、王太子と言えど公然とウォランをかくまうわけにはいかない。 アレクサンドルは葡萄酒蔵に隠した少女をナタリアと名づける。 あれこれと世話を焼いているうちに、ナタリアに衝動を抱いたアレクサンドルは、ついに一線を越えた。
ティアマリアの前日談「殿下とウォラン」を収録。